福岡大会準決勝2試合が行われ、61年の戸畑以来となる3連覇を目指す九州国際大付は、真颯館に8-0で7回コールド勝ち。決勝は今日30日に北九州市民球場で行われる。

 3年連続7度目の優勝を目指す九州国際大付が真颯館に8-0で7回コールド勝ちし、決勝に進んだ。26日の準々決勝自由ケ丘戦で右すねに打球を当て、打撲と診断されたエース藤本海斗投手(3年)の代役として、公式戦初先発した前田隆誠投手(2年)が6回無失点の好投。「藤本さんに『頼むぞ』と言われていたので、抑えられてよかった」と笑顔を見せた。

 自由ケ丘戦では藤本のアクシデントの後、2番手として登板したが、9回にピンチを招き、藤本が再登板。延長戦突入のきっかけをつくってしまっていただけに「前の登板で迷惑をかけていたので、頑張ろうと思っていた」と胸をなで下ろした。

 今年5月に右肘を痛めてメンバーを外れ、県大会となる5回戦から選手登録された“隠し玉”で、楠城徹監督(65)は「3、4回持ってくれたらと思っていたが、うまく立ち上がってくれた」と満足げ。決勝で勝てば61年の戸畑以来となる3連覇となるが、元プロで経験豊富な指揮官は「僕は(甲子園出場は)去年からなので、目の前に敵に向かっていきたい」と謙虚に話した。