花咲徳栄(埼玉)が3回戦で敗退。これで高校BIG3と呼ばれた好投手3人が8強入りすることなく全て甲子園を去った。

 3人とも最後の試合は先発せずリリーフ登板。先発投手が序盤で打ち込まれ救援登板するも代わりばなを打たれたり、勢いを止められないという同じパターンで敗れてしまった。

 横浜(神奈川)藤平尚真投手(3年)は9日の初戦・東北戦は先発。6回2/3、108球を投げ13奪三振で勝ち投手。14日、事実上の決勝戦と言われた履正社戦は先発せずリリーフ待機。雨による2度の中断という不運もあったが2回に先発の石川が3ランを打たれるなどつかまると藤平がリリーフ。しかし代わりばなに適時打を許し決定的な5点を失ってしまった。

 履正社(大阪)寺島成輝投手は1、2回戦に連続完投。中1日空けた16日の常総学院戦は先発せずリリーフ待機。しかし先発の山口は1回に2点を失うと2回も走者を許し降板。寺島がマウンドに上がったが適時長打を許し傷口を広げてしまった。

 この日の花咲徳栄・高橋昂也投手(3年)は1、2回戦に連続完投。投球数は148、149。中1日空けたこの日は先発を回避し2年生投手が先発。しかし作新学院打線につかまり2回に大量5失点。高橋昂は4回からマウンドに上がったものの相手先発、好投手の今井の前に5点は重く逆転することはできなかった。

 甲子園は負けたら終わりの一発勝負。序盤での大量失点は命取りになるだけに、最初からエースを出しておけばという悔いも残ったはずだ。ただ、3投手とも150キロ近いストレートでいずれも2桁奪三振をマーク。プロのスカウトをうならせ、スタンドのファンを沸かせたことは間違いない。