仙台育英(宮城3位)のエース左腕長谷川拓帆(3年)が、2安打1失点の完投でチームを初戦突破、8強入りに導いた。

 聖光学院(福島1位)との初戦屈指の好カードは、6回まで走者を1人も出さない完全ペース。7回の先頭に初安打を許し、8回に四球をきっかけに得点を許したが、最少失点で切り抜けた。「真っすぐでしっかり押せた。それで変化球も生きた。今日は安定して投げられた」と胸を張った。

 この日は速球がナチュラルにシュート。その球でも、4試合49得点の強打で福島県大会を制した聖光学院を惑わせた。98球の省エネ完投だった。

 聖光学院とは昨秋の東北大会準決勝と同カード。その時も長谷川が完投して、今春のセンバツ出場を確実にした。くしくも3-1のスコアも同じ。佐々木順一朗監督(57)は「力んでなかった。本当にいいな、と思うボールもあった」と高く評価した。