楽天銀次内野手(29)の母校・盛岡中央が波乱を起こした。優勝候補の一角、花巻東を撃破した。

 3回に2番後藤厚樹内野手(2年)が、90キロの体重を生かしたパワーで、左中間最深部にソロアーチをかけた。「冬から1日1000~1200本を振り込んできた。その成果が夏に出た」と喜んだ。高校通算16号は公式戦初本塁打だった。

 その1点を先発した背番号11の左腕石沢優馬(2年)が、完封で守り切った。速球は130キロに満たないが、内外角を巧みに使い分けた。「低めにボールを集めて抑えられた」と胸を張った。

 2人は寮生活を送り、寮には銀次の高校時代のパネルが飾られている。食堂のテレビで楽天の試合も頻繁に見ている。後藤は「銀次さんの成績をちょくちょく調べている」と言い、石沢優は「誇りです」と偉大な先輩を刺激に、励みにもする。

 05年の岩手大会決勝。高校3年だった銀次は、捕手で4打数4安打と活躍しながら、花巻東に惜敗して甲子園をあと1歩で逃した。12年前の先輩の無念を後輩たちが受け継ぎ、今年は花巻東を破った。石沢優は「銀次さんの分まで」と力を込めた。

 盛岡中央は99年夏に1度だけ甲子園に出場している。後藤は「今大会をやるからには、甲子園を目指す」と言った。18年ぶりの岩手大会優勝へ、V候補とを倒して大きな勢いを手にした。