夏3連覇を狙う鶴岡東が山本学園に延長10回サヨナラ勝ちし、初戦を突破した。最速149キロを誇るドラフト候補右腕の吉住晴斗(3年)が2-1の8回1死三塁から登板。同点適時打を浴びるもその後は無失点に抑え、10回2死満塁から佐藤壮馬外野手(3年)がサヨナラ右前打を放ち試合を決めた。

 吉住は夏初戦でドラフト候補の片りんを見せた。この日の2球目に最速145キロを計測。常時140キロ台の直球に120キロ台の鋭角スライダーを織り交ぜ、2回2/3を2奪三振無失点。許した安打は適時打1本のみ。「直球の質にこだわってきた。去年は140キロを超えても安打を打たれていた」と胸を張った。

 佐藤俊監督(45)は、吉住投入の場面を振り返り「2-1だったので点はとられても構わないと送り出した。予定通りとられて、その後は抑えてくれた。そこも予定通り」と想定内を強調した。