春夏通じ甲子園初出場を目指す早稲田佐賀が準々決勝で優勝候補の佐賀北を下し、4強入りした。超高校級スラッガー、清宮幸太郎内野手(3年)フィーバーにわく系列校の早実ばりの強力打線で主導権を握り、左腕リレーで2安打に封じた。

 2回に3点を奪った。先制し、なお2死一、三塁。古賀一則監督(37)が「一番振れている」と信頼する打線の象徴的存在、1番小部(こべ)純平左翼手(3年)の右翼線三塁打で2点を加えた。

 小部は173センチ、71キロながらベンチプレスは105キロ、スクワット185キロでチーム一の怪力を誇る。高校通算本塁打は4本で同105本塁打の清宮と大きな差はあるが、意識する存在に挙げる。「目標です。自分は及びませんがいつか追いつけるようにしたい。(甲子園で)早実とやりたい」。佐賀の“リトル清宮”が気を吐いた。【菊川光一】