静岡のエース左腕池谷蒼大(3年)が無四球完投で、チームを準決勝に導いた。初回に1点を先制されたが、森康太朗捕手(3年)が直球を狙われていることを察知。2回以降は直球と変化球の比率を均等にするリードで、常葉橘打線に的を絞らせなかった。

 池谷は8回にも1点を失ったが、丁寧に98球を投じて9回9安打10奪三振。文字通り、エースの投球で「試合ごとに自分のバランスが良くなっていると思います。今日は最初、ボールが高めに浮いてしまったけど、修正できました」とうなずいた。打線も9安打6得点と効率よく得点を重ね、前日22日のサヨナラ勝ちで勢いに乗る常葉大橘に快勝。春夏連続の甲子園出場へ死角なしだ。