浜松商が常葉大菊川に11-9で競り勝ち、2年連続の4強進出を決めた。チーム17安打のうち単打が15本、7つの犠打に、3盗塁を絡めて着実に加点。往年の「浜商野球」で競り勝った鈴木祥充監督(54)は「僕もその年代の男です。時代が変わっても変わらないものがある。『浜商らしい』と言われるとうれしいです」と胸を張った。7回2死一、二塁から2点適時二塁打を放つなど、4安打3打点と活躍した1番半田重人内野手(3年)は「チームの核として打ってやろうという気持ちでした。うれしいです」と話した。

 4回戦まで14イニング無失点のエース増田理人投手(まさひと=3年)は2番手で登板。4回を8失点と打ち込まれたが、エースを信じ続けた鈴木監督は「増田で負けたら、しょせんそれまでと開き直りました」と言った。17年ぶりの甲子園出場へ。投手は増田を軸に、打線は単打、小技を重ねる「浜商らしさ」を貫く決意だ。【鈴木正章】