全国高校野球静岡大会準決勝が今日25日、静岡市の草薙球場で行われる。2年連続4強進出となる浜松商は、午前10時の試合開始に合わせ、同9時から約3時間、フリー打撃やノックで精力的に汗を流した。

 23日の常葉大菊川との準々決勝で4回8失点と打ち込まれたエース増田理人(まさひと)投手(3年)はブルペンで30球の投げ込み。「昨日は変化球が甘く入ったところを打たれたので、修正していきたい」と話した。対する日大三島は最速143キロ左腕の海野陽日(はるひ=3年)を軸に継投で勝ち上がってきた東部の強豪。左投げの打撃投手を相手に打ち込んだ1番半田重人内野手(3年)は「センターから右方向を意識して、積極的に振っていきたいです」と意気込んだ。

 鈴木祥充監督(54)は「同じ準決勝でも、昨年よりはるかに状態はいいです。ロースコアが理想ですが、『10対9』の試合をやりたいですね。昨日の勝ち方は大きな財産になる」とニヤリ。大量リードから追い上げられながらも、11-9で競り勝った経験をプラスとした。ノーシードから17年ぶりの夏の甲子園へ。名門浜商が準備万全で草薙に乗り込む。【鈴木正章】