大阪大会で今秋のドラフト候補・履正社の安田尚憲内野手(3年)がゴジラ超えの高校通算61号を放った。3連続四球など我慢が続いた今宮戦で、最終打席に大きな1発。憧れの松井秀喜氏の60本塁打を超えた。試合は9-2の8回コールドでベスト16に進出。また再抽選の結果、ともに勝ち上がれば準決勝で大阪桐蔭と対戦するゾーンに入った。今大会打率6割2分5厘と勢いに乗る主砲がセンバツ決勝のリベンジを期す。

 一直線に伸びた。5点リードの8回無死二塁の最終打席。甘く入った直球をとらえた安田の打球は、左翼席に飛び込んだ。「四球が続いていて逆方向に強い打球を打とうと思っていた。理想通りのバッティングでした」。高校61号は公式戦初の左方向への本塁打。警戒されて3連続四球など我慢が続く展開だったが、最後に“進化”を発揮した。