前橋育英が、昨春から5季連続で県大会決勝で対戦している高崎健康福祉大高崎とのライバル対決を制し、2年連続3度目の甲子園を決めた。

 荒井直樹監督(52)は「そんな簡単に勝てる相手ではないのは分かっていた」と言うように、接戦でも焦りはなかった。2点リードの9回無死一塁から、4番飯島大夢(ひろむ)主将(3年)が自身公式戦初の犠打を成功させ、続く皆川喬涼(きょうすけ)投手の適時打で試合を決めた。皆川は「飯島が苦手なバントを決めたので、なんとしても1点欲しかった」と笑顔。飯島も「甲子園では1戦1戦全力を出し切りたいです」と見据えた。昨夏の初戦敗退を教訓に、4年ぶり頂点を目指す。【太田皐介】

 ◆前橋育英 1963年(昭38)創立の私立校。生徒数は1702人(女子977人)。野球部は64年創部で部員数は69人。甲子園出場は春2度、夏は3度目。主なOBは西武高橋光成投手、オリックス神戸文也投手。前橋市朝日が丘13。山田耕介校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦3-1高崎経大付

3回戦8-1新田暁

4回戦8-0高崎商大付

準々決勝4-0常磐

準決勝10-3明和県央

決勝6-4高崎健康福祉大高崎