プロ注目の福岡大大濠・古賀悠斗捕手(3年)が同点打&今夏初本塁打で、チームを決勝に導き、春夏出場へ王手をかけた。

 1-2の5回1死二塁から「流れを変えるため狙っていた」と直球を強振した。積極的な初球打ちで、同点の右中間二塁打を放った。八木啓伸監督(39)が「5回の集中打が大きかった。古賀がよく引っ張ってくれた。同点打がチームの勇気になり、乗っていけたと思う」とたたえる一撃で勢いに乗った。

 さらに7-2で迎えた8回1死からだった。カウント1-2から「後ろにつなぐ意識でチームを勢いづけたかった」と、甘いチェンジアップを左翼に運んだ。今月2日の唐津商との練習試合以来の1発となる高校通算52号。最後まで集中し5打数3安打2打点の活躍だった。

 守備でも魅せた。1回、四球に失策もからみエース三浦銀二投手(3年)が珍しく2点を奪われた。それからは「2回以降低めを意識させた」という。好リードで立て直し快勝に導いた。89年以来の夏の甲子園へ「ここまで来たら最後は気持ち。絶対負けない」と決勝へ意気込んだ。指揮官が「全員で一丸となって臨みたい」と話す今日28日の決戦へ、攻守の要となる。