第99回全国高校野球選手権で27年ぶりのベスト4を決めた天理(奈良)が21日、広陵(広島)との準決勝に向けて、奈良・天理市内の同校グラウンドで練習を行った。

 城下力也主将(3年)の発案で3年生だけのノックを行い、その後はフリー打撃で汗を流した。

 13日の大垣日大との2回戦で、大会史上初の初打席から2打席連続の本塁打を放った「天理のバレンティン」こと神野太樹外野手(3年)は4強入りに「自分でもびっくりしています」と素直な感想をもらした。

 22日に臨む準決勝。相手の広陵戦には、大会4本塁打を放っている中村奨成捕手(3年)がいる。神野は「全然向こうのほうが上です。スイングの速さがすごい」と感嘆。それでも負ける気はない。「チームとしてぶつかって行きたい。(中村を)抑えないとチームが乗ってしまう。抑えたら、いい流れで攻撃できる」とチーム1つになって、真っ向勝負を挑む。