神港学園が3位決定戦を制し、近畿大会への出場切符をつかんだ。

 36年間同校を率いた北原光広監督(64)が来年3月で退任。負ければ北原監督にとって公式戦ラストゲームだったが、接戦をモノにし「ラストダンスは、まだ終わらせてくれませんね」と、うれしそうにナインを見つめた。

 1回に3点を先制。中盤は追加点を奪えず、7回に同点に追いつかれたが、直後の7回裏に1死三塁から9番前田武斗外野手(2年)が勝ち越しの中前適時打。投げては3回途中から登板した羽地直喜投手(1年)が、6回を1失点と踏ん張った。

 北原監督は「今日は一丸となれた。3位ですが、意味ある勝利だと思います」。センバツの重要参考資料となる近畿大会は21日開幕予定。“ラストダンス”の舞台を来春センバツにできるか注目される。