夏の甲子園準優勝の広陵(広島)がセンバツを制した大阪桐蔭を破り、国体を初制覇した。

 1回に2点を先制も3回に4点を奪われ逆転された。それでも4回に同点に追いつくと5回に佐藤勇治外野手(3年)の適時打で勝ち越した。その後も加点。守っては山本雅也投手(3年)が4回以降無失点の好投。バックも堅い守りで得点を与えなかった。

 中井哲之監督(55)は「自分は準優勝しかできない男だと思っていましたが国体で優勝できてうれしいです。スター選手はいませんが本当にまじめな選手たちです。これからも皆さんに愛されるよう泥まみれになってやりたい」と話した。

 ドラフト1位候補の中村奨成捕手(3年)は3試合で12打数4安打、1打点。本塁打はゼロに終わったが「全国優勝というのは初めてです。(打撃は)力みもあったかもしれません。ドラフト(26日)までは普通に過ごしますが、最高の形をイメージして迎えたい」と話していた。