「ミレニアム世代」屈指の大砲で来秋ドラフト候補の花咲徳栄・野村佑希外野手(2年)が、世代NO・1打者を目指す。現在、高校通算35本塁打だが、今年1年間で29本を積み上げたスラッガー。高崎健康福祉大高崎・山下航汰内野手(2年)の54本、早実・野村大樹捕手(2年)の51本には劣るが、今年1年に限れば史上最多の高校通算111本塁打を放った清宮の33本に迫る。

 野村 今年の春からだけなら、自分も負けてないのかなと。来年も同じように打って、差を詰めていければと思います。

 「チームの勝ちが一番」と前置きした上で、アーチストのプライドをのぞかせる。今春の関東大会、全国制覇を達成した夏の甲子園でも本塁打をマーク。持ち前の長打力、試合での勝負強さを評価され、スカウト陣からは「ポスト清宮」として、注目される。

 投手と内外野の“三刀流”も視野に入れる。投手では最速146キロ。夏の甲子園は外野で出場したが、現在は三塁の練習にも取り組む。大阪桐蔭・根尾も投手、内外野の“三投流”で注目を浴びる中、野村も「同世代なので投げる方でも、打つ方でも負けたくないです」と闘志を燃やす。

 同校からは今年、西川愛也外野手(3年)が西武に2位、清水達也投手(3年)が中日に4位で指名された。「近くにお手本となる先輩がいるので、目標にして頑張っていきたいです」と意気込む。