ライバルとの再戦で雪辱した。仙台二が7-4で仙台一に逆転勝ちし、2年連続25度目の県大会出場を決めた。両チーム合わせて26安打が飛び交う打撃戦となったが、現チームでは公式戦最多の16安打で打ち勝ち、昨秋の地区敗者復活2回戦で敗れた相手に借りを返した。

 故障を抱える3年生バッテリーの穴を、2年生がカバーした。右ひじ痛の酒井渉投手(3年)に代わって1番を背負った2年生左腕の早坂重毅が、最終打者を三ゴロに仕留めてガッツポーズ。7回から4番手で救援し、3回を2安打無失点に抑えた早坂は「点差があったので楽に投げられました。データ通りに投げられた」と、進学校同士の“頭脳戦”も制した。

 攻撃では、腰痛の尾形季洋捕手(3年)に代わって4番に座った鈴木杜朗遊撃手(2年)が3安打1打点と活躍。敵失で勝ち越した直後の7回表1死二塁から、左中間に適時二塁打を放つなど、与えられた仕事をこなした。12日には毎年恒例の一、二高定期戦も行われる。母校を率いる金森信之介監督(32)は「上で波乱の起こせるチームにしたい。定期戦でムードを高めて県大会で戦いたい」と高みを目指す。【佐々木雄高】