今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)が「二刀流」で躍動した。高校野球春季近畿地区大会大阪府予選決勝が20日、大阪シティ信用金庫スタジアムで行われ、大阪桐蔭は関大北陽に9-0で勝利。根尾の投打の活躍を軸に2年連続11度目の優勝を決めた。

 センバツ後初の公式戦に登板した根尾は、ピンチを背負いながら要所を抑えて5安打9奪三振で完封勝利。打っても、3回1死満塁で右翼へ先制のグランドスラムを放ち打線を勢いづけた。0封に決勝の高校通算23号。「大事なところ、中軸を打たせてもらって、自分がしっかりしないとチームがしっかりしないと思う」と振り返った。

 大阪桐蔭は連覇を果たしたセンバツから大幅にメンバーを入れ替えての優勝。これで17年春から4季連続で大阪大会制覇となった。西谷監督は「いろんな選手が試せたので、いい競争ができているのがいいかなと思います」。大阪桐蔭は26日から行われる春季近畿地区大会に出場する。右ひざを痛めていた藤原恭大外野手(3年)や、センバツでエース番号を背負っていた柿木蓮投手(3年)もベンチ入り予定。夏のメンバー争いはますます激しくなりそうだ。【磯綾乃】