水戸桜ノ牧高常北は、水戸葵陵に5回コールドで敗れた。
先発したエース綿引隆胤(しげかず)投手(3年)が水戸葵陵打線につかまり、1回から7点、4点、7点を失点。14安打を浴び0-18とされる。それでも水戸桜ノ牧常北ナインはあきらめなかった。4回表途中で永山千尋主将(3年)がマウンドに立つ。三塁の守備についた阿内優太外野手(1年)が体を張ってボールを止め、この試合で初めて内野の連係がかみ合い併殺、無失点に抑えきる意地を見せた。
綿引は「点差が開いてしまって、打ち込まれて悔しかった」と悔しがった一方、「いつもは少ない時で7、多いときには14、15つ四球を出してしまうんですけれど、ストライクも入ったし、打たせて取る投球ができた」と達成感も口にした。この試合での四球は5つ。「最後まで気持ちを切らさずにできました」と悔しさの中でもにっこりと笑った。
登録選手11人のうち、2人が他の部活からの助っ人。綿引は「学校自体の人数も少ないこともあって、春の県大会前までは連合チームだった。楽しかったけれど、やっぱり単独で出たいという思いがあったので、勧誘も一生懸命やった。1年生も2人誘って入ってくれて、助っ人の2人も補欠として入ってくれた。2人がいなかったら単独では出られなかったと思う。本当に感謝しかないです」と今までを振り返っての思いを口にした。「今日の朝も、単独で出られると思うと泣きたいくらいうれしかった」。綿引は目を少し潤ませた。
主将の永山は「人数が少ないからこそ、1人1人ができる練習を1つずつあきらめなかった。最後無失点で抑えられたのは周りのバックに支えられたからこそ。みんなであきらめずにプレーできたことに感謝しています」と話した。
冨田和雄監督(38)は「一生懸命やって、ベストのゲームだったと思う。4回に水戸葵陵さん相手に無失点だったのは選手たちにも自信になったと思います」とゆっくりとうなずいた。

