センバツ準優勝校の智弁和歌山が、最高の形で滑り出した。打っては今秋ドラフト上位候補の林晃汰内野手(3年)が4打数3安打2打点と活躍するなど、打線が11安打12得点と爆発。投げてはエースの平田龍輝投手(3年)が6回参考ながらノーヒットノーランを達成し、わずか1時間18分で勝利を決めた。

 高嶋仁監督(72)は、54球で投げ終えた平田に「まあまあかな。甲子園を意識しながらいきなさいと、言っています」と話し、打線には「まだ調子そのものは上がっていないけど、相手ピッチャーに合わせるのがバッティング。合格点をやれるかなと思います」と評価した。林は「1戦1戦戦っていって、自分たちの目標は全国制覇なんで」と言い切る。あと1歩だった全国の頂点に、再び挑戦する夏が始まった。