センバツ4強の東海大相模(北神奈川)は、公式戦初の2番に座った主砲の森下翔太外野手(3年)に導かれ快勝発進した。

 センバツ4強の東海大相模が「最強2番」で初戦を突破した。門馬敬治監督(48)が、プロ注目の森下翔太外野手(3年)を公式戦初の「2番中堅」でスタメン起用。4回に右翼フェンス直撃の三塁打を放つなど、3打数2安打1四球とチームをけん引した。

 1年から4番を打ってきた森下だが、新チームでは1番や3番を任されることもあった。最終的に2番に決まったのは先月中旬。小松勇輝主将(3年)が1番に定着してからだった。最強2番で今夏を戦う。門馬監督は「小松と(3番)山田の間に置くことで負担を減らそうと。(小技を使う)2番としての打撃ではなく森下個人として期待している」と説明する。この日、4番の渡辺健士郎内野手(3年)には2度の送りバントを命じたが、森下は自由に打たせた。森下も「中軸だと長打を狙わなければ、という重圧があった。小松が打ってくれるし、つなぐ意識で楽に打席に入っています」と新しい打順に手応えを感じている。

 1日の大阪桐蔭との練習試合でも、最強2番が本塁打を放った。それでも門馬監督が「半端ない」という大阪桐蔭打線はその上をいく。狙うは大阪桐蔭を破っての全国制覇。「2番森下」が鍵を握る。【松熊洋介】

 ◆森下翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日、神奈川県生まれ。小学1年から野球を始め、日限山中時代は戸塚シニアに所属。東海大相模では1年夏から背番号8。180センチ、77キロ。右投げ右打ち。