センバツ4強の東海大相模が「最強2番」で初戦を突破した。門馬敬治監督(48)が、プロ注目の森下翔太外野手(3年)を公式戦初の「2番中堅」でスタメン起用。4回に右翼フェンス直撃の三塁打を放つなど、3打数2安打1四球とチームをけん引した。

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 メジャーでは、2番にチーム最強打者を置くことが当たり前。昨季ア・リーグ本塁打王に輝いたヤンキースのジャッジ、14年と16年の2度MVPに輝いたエンゼルスのトラウトは、2番を打つことが最も多く、他にも強打者を打線の1、2番に置くチームが、この10年で3倍に増えた。大リーグ公式のデータ分析家トム・タンゴ氏が06年に「好機で打席が回る割合が最も多いのは3番ではなく2番」という分析結果を発表しており、多くの球団がデータに沿った打順を組むようになったためだ。日本でも広島には菊池、西武には源田と、首位を走るチームには強力な2番がいる。【MLB担当=水次祥子】