小山台-安田学園戦で、2度判定が覆るドタバタ劇が起きた。東京都高野連の桜井昭夫審判委員長(64)は試合後、8回1死の左翼ポール際への飛球の判定が2度覆った経緯を説明した。

 同氏によれば、最初に三塁塁審が「ファウル」と判定。小山台・福嶋正信監督(62)から「ポールを巻いてませんか?」と問い合わせを受け、4人の審判団で審議した。意見が分かれたが、最終的に球審が本塁打と判定した。

 それに対し、「納得できません」と再度の審議を申し入れたのが、安田学園・森泉弘監督(62)だった。2度目の審議には、一塁側ベンチ横で試合をチェックする控え審判も参加。打球を目で追える控え審判から「ファウルではないか」と指摘を受け、再々審議の結果、元通りのファウル判定に落ち着いた。試合は延長10回の末に小山台が6-4で接戦を制し、4強進出を決めた。