上宮太子が7回コールド勝ちで4強入りを決めた。2-2で迎えた5回2死から連打で一、二塁とすると、7番大西祐之内野手(3年)が左翼へ勝ち越しの3点本塁打。「入ったなと思いました」と会心の一撃だった。

 日野利久監督(50)は「2アウトからつないで、大西に助けてもらった。元々一番力のあるバッター」とたたえた。昨秋、今春は4番を担っていたが、打撃不振に陥り7番へ。背番号も「13」になった。元々考えすぎる性格。食べ物はのどを通らなくなり、一時は体重が5キロ落ちた。夏の大会前、日野監督から「お前は悩まずどんどん振っていけ」と言われ、気持ちが楽になった。体重も今では85キロに戻り、待望の1発。それでも「みんなで取った点です」と控えめに喜んだ。