報徳学園(東兵庫)がドラフト1位候補・小園海斗遊撃手(3年)の3安打3得点の活躍で聖光学院(福島)に競り勝ち、8年ぶりの夏勝利。16強入りを決めた。

 小園がすべて得点に絡んだ。

 1回表、先頭打者で打席に入ると聖光学院・衛藤の146キロ直球をレフト右へヒット。単打かと思われたが50メートル5秒9の快足を飛ばし一気に二塁へ。送りバントで三進すると3番長尾亮弥外野手(3年)の遊ゴロで先制のホームを踏んだ。聖光学院内野陣は前進守備を敷いていたが本塁送球をあきらめた。

 小園は3回の第2打席で高めカーブを捉え右中間へ二塁打。再びバントで三進。3番長尾の浅めの右飛でタッチアップ。2点目のホームを踏んだ。

 2-2で迎えた8回には先頭打者で大会タイ記録となる3本目の二塁打で出塁。バントで三進すると長尾の左前適時打で決勝のホームを踏んだ。

 12年連続出場の聖光学院は3年ぶりの初戦敗退。夏の甲子園20勝目は来年以降に持ち越しとなった。

 ◆小園海斗(こぞの・かいと)2000年(平12)6月7日、兵庫県生まれ。小学1年から宝塚リトルで野球を始め、光ガ丘中では枚方ボーイズに所属。報徳学園では1年春から正遊撃手。2年春の甲子園に出場して4強。昨年はU18代表としてW杯に出場し、今年も第1次候補に選ばれている。遠投105メートル。50メートル走5秒9。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。