創志学園・西純矢投手(2年)の夏が終わった。8回の145球目に最速の148キロを投じたが、最終回に悪夢が訪れた。四死球を続け連打と犠飛で3点を奪われ敗戦。15日は、昨年10月に病気のため45歳で亡くなった父雅和さんの誕生日だった。

 9回で179球を投げて3安打5失点、9奪三振9四死球のエースについて、長沢宏行監督は「西はあの回、最終回だけ。勝てるという色気が出たのかな」と振り返った。

 2年ぶり出場の同校は1回戦で西が好投して創成館を撃破。夏初勝利を飾り、優勝候補にも挙がっていた。長沢監督は「打たれて覚えることはある。西にとっていい勉強になったと思うが、これから、西1人のチームにしないことが大事。負けを肥やしにしてやっていきたい」と話した。