【第4試合(15:30) 大阪桐蔭(北大阪)-高岡商(富山)】

 史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭は、勝てば香月(現ロッテ)らを擁し全国制覇した2014年以来、4年ぶりの8強入り。春夏合わせてチームでは59勝12敗(夏は33勝5敗)となり節目の60勝に王手となる。西谷監督の通算勝利数も52勝となり、51勝で並んでいる帝京・前田三夫監督、渡辺元智・元横浜監督を抜き単独3位となる。ちなみに1位は智弁和歌山・高嶋監督68勝、2位中村順司元PL学園監督58勝。甲子園で50勝以上している監督通算勝率でも、勝てば西谷監督は8割5分2厘となり、1位の中村元PL学園監督8割5分3厘に肉薄する。

 1回戦(対作新学院)で3-1と辛勝、2回戦(対沖学園=10-4)も5回まで3-2と接戦を演じた。4番藤原は2試合計9打数4安打1打点、5番根尾が同7打数4安打1打点と本来の実力を発揮しており、2人の前にチャンスメークできるかが鍵。2回戦で藤原と根尾が本塁打を放ち、夏の本塁打数は通算44本。1位PL学園45本にあと1本と迫っている。投手陣は柿木、根尾の順番で先発しているが、3回戦はローテ通り柿木で先発させるか。

 高岡商は勝って8強入りなら1947年以来71年ぶり。最速148キロを誇るプロ注目のエース山田は1回戦(対佐賀商)7回5安打1失点(自責0)、2回戦(対佐久長聖)9回9安打4失点(自責3)で防御率1・69、15奪三振と安定感が光る投球内容。大阪桐蔭の3番中川、4番藤原、5番根尾はいずれも左打者だが、サウスポーの山田が左対左の利を生かせるか。打線は1回戦6安打4得点、2回戦は9安打5得点と地方大会で4割超をマークした実力にはまだまだ。2試合戦って硬さのとれた3回戦、大阪桐蔭の好投手相手に強力打線の本領発揮なるか。

◆大阪桐蔭のおもなOB 日本ハム中田翔、西武中村剛也

◆高岡商のおもなOB DeNA進藤達哉GM補佐、日本ハム紺田敏正コーチ