大阪桐蔭(北大阪)の西谷浩一監督(48)が、甲子園通算52勝目を飾り、横浜(神奈川)の渡辺、帝京(東東京)の前田を抜いて歴代単独3位に立った。

 今夏甲子園3戦目で3人目の先発となる横川凱(かい)投手(3年)を初先発させ、5回まで3四死球で苦しみながら1失点で粘ると、5回から柿木蓮投手(3年)にスイッチ。高岡商(富山)の先発・山田龍聖投手(3年)に打線が苦しむ中、あざやかな投手リレーで高岡商の反撃を絶った。

 西谷監督は試合後「横川がよく1点で抑えてくれた。成長のあとが見えたし、柿木につなげられた」と左腕の成長を喜んだ。

 また昨夏、仙台育英(宮城)にサヨナラ負けした3回戦と同じ、3回戦の第4試合のナイター。2点リードの最終回無死一塁という場面に「昨年と同じ一塁側ベンチでもあったし思い出しました。野球の神様が試してるんだと思った。でも選手が思ったより冷静でした」とたくましくなったナイン全員にも目を細めていた。