【第2試合(10:30) 報徳学園(東兵庫)-済美(愛媛)】

 報徳学園は、2010年以来8年ぶり4度目のベスト4を目指す。

 チーム打率は2試合で2割8分3厘。注目はドラフト1位候補の小園遊撃手だ。打率4割4分4厘(9打数4安打)で初戦となった2回戦(対聖光学院)では1試合個人最多となる3二塁打をマーク。3回戦(対愛工大名電)では5打数1安打と本調子ではなかったが、第2打席の振り逃げでホームを踏むなど韋駄天・小園が出塁すれば何かが起きる。また、阪神糸井のはとこ5番糸井辰徳も好調。2試合で打率5割7分1厘(7打数4安打)2打点と好調。親戚の阪神糸井と同じ右翼を守る辰徳が“超人”級の活躍を見せるか。

 投手陣は2試合とも2失点でしのいだ。2試合とも救援した木村が計6回4安打無失点と好調。3回戦に先発した林は7回2失点(自責1)、初戦の2回戦に先発した渡辺も5回3分の0を投げ2失点(自責2)と安定している。

 済美は、準優勝した2004年以来14年ぶり2度目4強入りを目指す。

 チーム打率は2割7分3厘。2回戦(星稜)で延長13回タイブレークでサヨナラ満塁本塁打を放った1番矢野は打率5割と好調、9番政吉も5割とバットが振れている。4番池内は9分1厘(11打数1安打)、5番伊藤が1割6分7厘(12打数2安打)のバットが気掛かりだが、4強入りへ2人の復活に期待したい。

 エース山口直哉は3試合連続完投で球数は計414球。3回戦(対高知商)では、140キロ前後の直球とスライダーを低めに集め、9回1失点の完投勝利(121球)。酵素の力を利用した「ぬか風呂」や酸素カプセルに入り疲労回復を図る山口直だが、中1日でどこまで戻るか。

◆報徳学園のおもなOB 元近鉄金村義明、ロッテ清水直行コーチ

◆済美のおもなOB 広島福井優也、楽天安楽智大