第12回U18(18歳以下)アジア野球選手権(9月3~9日、宮崎)に参加する侍ジャパンU18日本代表が21日に発表され、今夏の甲子園で16強入りした常葉大菊川(静岡)の奈良間大己内野手(3年)と根来龍真捕手(3年)の2人が選ばれた。ともに6月発表の1次候補選手には入っていなかったが、静岡大会と甲子園での活躍が評価された。

 根来は日本代表入りを素直に喜んだ。この日は奈良間らチームメートと主に室内で打撃練習に励んだ。日本代表入りの吉報を受けると「全く意識はしていなかったので、うれしいです」と満面の笑みを浮かべた。

 捕手歴わずか2年足らずで代表入りの夢をかなえた。中学時代は浜松シニアで控え遊撃手。高校入学後も内野手としてプレーしていたが、1年秋に腰のケガで約3カ月間練習ができなかった。同時期に高橋利和監督(32)から捕手転向を勧められ、そこから急成長。07年センバツ優勝時に捕手だった石岡諒哉副部長(29)から熱心な指導を受け、2年春には先発に定着した。

 夢はプロ野球選手。日本代表では「トップクラスの投手の球を受けるのが楽しみ。臆せずにリードできるように全力でプレーしたいです」と言葉に力を込めた。

 ◆根来龍真(ねごろ・りょうま)2000年(平12)4月15日、掛川市生まれ。掛川一小4年から桔梗が丘野球少年団で野球を始める。掛川東中では浜松シニアで控え遊撃手。常葉大菊川では1年冬から捕手に転向。右投げ左打ち。高校通算9本塁打。50メートル6秒2。171センチ、65キロ。家族は両親と弟。血液型O。