秋季高校野球新潟県大会・支部予選は今日6日開幕する。来春、初のセンバツ出場を狙う北越は「ゲームキャプテン」を設けて試合に挑む。初代ゲームキャプテンは左腕の幸田大和投手(2年)で強い統率力でチームを引っ張る。今春の背番号1は、6月に左手薬指を複雑骨折。背番号10となった今夏はベンチ入りしながらも登板機会はなかっただけに、誰よりも勝利に飢えている。初戦2回戦は新潟江南-東京学館新潟の勝者と対戦する。
秋を迎える幸田を突き動かす原動力は、夏に出場できなかった悔しさだ。持ち前の負けん気が、その悔しさに闘志を注ぐ。6月の練習中に左手薬指を複雑骨折した。「ケガが悔しくて、気が済むまで走った」。学校の外周約1キロを、多いときで15周走り、下半身とスタミナを強化してきた。15メートル、30メートルダッシュも各10本。「復帰したら前より、いいパフォーマンスをする」という思いで故障期間を過ごした。今秋、背番号は春以来の「1」を背負う。「県大会で優勝してセンバツ出場したい」。強い思いを口にした。
新チームが始動した時に全員ミーティングを開いた。「試合中に、ベンチを盛り上げる係を作ろう」とゲームキャプテン新設を決めた。幸田は立候補した。主将の藤木航大外野手(2年)との両輪体制。負けん気の強い左腕にはピッタリの役だ。選手の自主性を歓迎する小島清監督(43)は「幸田は僕より具体的なアドバイスを出す。勝ちにこだわる姿勢がいい」と話す。
北越投手陣の看板は左右の2本柱で、右の大野絢平投手(2年)は最速143キロの直球が売り。左の幸田は制球力が生命線だ。春に計測した直球の最速は133キロだが、カーブ、スライダー、チェンジアップを織り交ぜてコーナーを突く。タイプは違うが、大野への強いライバル心が幸田の投球を向上させる。「負けたくないと日々、努力している」と言う。
昨秋は県の第3代表で北信越大会に出場した。2回戦で星稜(石川)に敗れたが、延長12回、5-7の激闘だった。先発を任された幸田は7回1/3を投げ被安打11、4失点(自責3)で降板。約1年前の悔しい敗戦もモチベーションを高める材料だ。「北信越に出場して、できればまた星稜と対戦したい。悔しさがあるので…」。幸田が秋に燃える要素はたっぷりあった。【涌井幹雄】
◆幸田大和(こうだ・やまと)2001年(平13)4月17日、新潟市生まれ。巻東中から、北越に進学。高校でのベンチ入りは1年の夏で、準々決勝の東京学館新潟戦で1/3回を投げて高校野球デビューした。今夏は背番号10。左投げ左打ち。171センチ、66キロ。血液型O。

