日本の野尻幸輝投手(3年=木更津総合)が、元横浜監督・渡辺元智氏(73)から金言を授かった。

中国戦が雨天中止になり、室内練習場で行われた約2時間の練習で、渡辺氏から直接指導を受けた。フリー打撃の合間には、ティー打撃のトスを上げてもらいながら、体の軸の使い方について具体的な指導を受け「間が取れれば、場外まで(打球が)いくぞ」と声を掛けられた。野尻は「間を意識したら、ラクに打撃ができた。自分の中では、ピンポイントのアドバイスだった。手応えがあります」と明るい表情だった。

5日の台湾戦では4番に座り、4回に同点適時二塁打を放ったが、3打数1安打に終わった。宿舎に帰った後も、悔しさから廊下で約1時間、素振りをしたという。

9日には、3位決定戦の中国戦が行われる予定。名将から「明日も頼むぞ」と期待をかけられた野尻は「みんなこの1戦にかける思いがある。最後、楽しみながら必ず勝ちたい」と意気込んでいた。