第91回選抜高校野球大会(来年3月23日開幕、甲子園)の21世紀枠候補9校が14日、日本高野連から発表され、関東・東京では石岡一(茨城)が選ばれた。

同校は最速147キロのプロ注目右腕・岩本大地投手(2年)を擁し、今秋の茨城県大会では明秀学園日立、土浦日大の強豪勢を撃破。準決勝で延長13回タイブレークの末、藤代に敗れて関東大会出場は逃したが、エース岩本はその試合でも完投し、16三振を奪っている。普通科のほかに園芸科、造園科があり、部員全員が練習にそろわないこともある環境での実績などを評価され、選出された。

石岡一ナインはこの日、授業終了後に練習。3班に分かれ、体力強化に励んだ。酒井淳志主将(2年)は「とても光栄です」と白い歯を見せた。同じ農業系学科がある高校の野球部員として、今夏の金足農(秋田)の躍進はチーム全体でも気になっていたという。「吉田さんというすごいピッチャーがいて、うちにも岩本がいるので少し重なって、甲子園でも応援していました。もし選んでいただけたら、金足農に負けないくらいの元気やガッツを出して、力強さを見せていきたいです」と意気込んでいた。

石岡一を含む21世紀枠候補9校から、1月25日の選考委員会で3校が選ばれ、一般枠と合わせた出場32校が発表される。もし石岡一が21世紀枠で選出された場合、関東・東京での同枠出場は86回大会の小山台(東京)以来5年ぶり。茨城県勢では初となる。