夏の全国高校野球神奈川大会で3連覇中の横浜(神奈川)が4日、同校長浜グラウンドで4連覇へ向けて始動した。

帰省中の元日、初詣に訪れた千葉・香取神宮のおみくじで大吉を引いた最速153キロ左腕、及川(およかわ)雅貴投手(2年)をはじめ、練習前のナインは一様に笑顔だった。始動に訪れた関係者たちに「おはようございます、明けましておめでとうございます」とあいさつし続けた。

そんなさわやかさとは一転、ナインは19年最初の練習から力強かった。4球団のスカウトが見つめる中、エース及川はキャッチボールでもセットポジションからしっかり腕を振った。球威と寒さが重なったか、捕球した相手が痛さに顔をしかめるシーンも。今秋ドラフト上位候補となる及川は「球速はあまり意識せず、質を高めていきたい」と技術面での目標を掲げた。

打撃陣はスローボールを引きつけるフリー打撃に励んだ。高校通算13本塁打の主砲・内海貴斗内野手(2年)をはじめ冨田進悟外野手(1年)度会隆輝内野手(1年)らが、年明け初日とは思えない大飛球を放ち続けた。秋季関東大会で4強入りを逃し、今春センバツ甲子園出場はやや苦しい状況だが、仕上がりの早さが感じられた。