日大三(東京)拓大紅陵(千葉)の元監督で、U18日本代表の指揮も執り、21日に肝細胞がんのため67歳で亡くなった小枝守氏の葬儀・告別式が28日、東京・西五反田の桐ケ谷斎場で営まれた。約300人が参列。拓大紅陵の沢村史郎監督(53)が、弔辞で故人の実直な人柄を披露した。

学校からの帰り、必ずガソリンスタンドで車を満タンにしていたという。不思議に思い尋ねたら、「理事長、校長に何かあったら、いつでも車で行けるように」と返ってきた。沢村監督は「昨年末『生徒の心の教育をしっかりしなさい』と言われたのが、最後になりました。監督の遺志を受け継いでいきます」と誓った。

戒名は「守徳院法導日和信士」。ひつぎには、日大三、拓大紅陵、日本代表のユニホーム、ボール、ノックバット、家族からの手紙が納められた。小枝氏が好きだった、拓大紅陵吹奏楽部が奏でる「勝利のテーマ」が流される中、出棺した。