しゃべれて動ける新戦力出てこい。第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が14日、札幌市内で札幌市民スポーツ賞の市長特別表彰を受けた。

15日には鹿児島1次合宿に向け出発する。船尾隆広監督(47)は、新戦力のアピールを期待。プレーに加え、コーチングや声だしといった、ムードや流れ変えられる戦力の登場を期待した。

厳しい基準で絞り込む。明治時神宮大会優勝メンバー18人の信頼度は高く、現時点で土台は固まっている。そのため、56人全員参加の鹿児島では、メンバー候補と、それ以外の2グループに分け、競争意欲を喚起。船尾監督は「控えの選手がメンバーに入るには、それだけのことをしないと。厳しいことだが、そういう選手に出てきて欲しい」と“下克上”を期待した。

新たに抜てきされる戦力は体力や瞬発力に加え、頭脳も試される。同合宿では主に守備走塁など基本的な動きの確認から、天候次第で紅白戦も検討している。「声を出し盛り上げるだけでは足りない。ベースコーチでの取り組み、代打ひと振りで仕事ができるか。複数の役割をきちんとこなせるかを見たい」。ただのムードメーカーはいらない。状況を素早く察知し、声が出せ、勝負どころで結果を残せる人材を見定め、合宿後に、まず30人に絞る。

3月15日の最終登録に向け「入れ替えるなら、18人の中の貴重な1人になる。確実にチーム力がアップするメンバーを選びたい」。厳正な船尾チェックで精鋭を選考し、最強のメンバー構成につなげる。【永野高輔】

 

○…札幌大谷が“吉兆”となる賞を受賞した。札幌市民スポーツ賞の市長特別表彰は、団体では、16年夏の甲子園で準優勝した北海野球部以来5例目。過去、06年にパリーグ優勝、日本一を飾った日本ハムが同表彰を受け、翌07年にリーグ連覇を遂げている。センバツでは秋春連覇がかかっており、飯田主将は「大きな賞を励みに、僕らは1つ1つ目の前の試合を勝ち上がるだけ」と謙虚に話した。