第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に2年ぶりに出場する札幌第一が5日、静岡合宿のため新千歳空港を出発した。約4カ月ぶりとなる屋外練習に向けて、主将の大平裕人遊撃手(2年)は「冬の練習の成果を出したい」。静岡、御殿場西といった強豪校4校と練習試合を行う。

主将がリニューアルした内野陣をけん引する。昨秋に投手兼三塁だった山田翔太(1年)が二塁、エース野島丈(2年)が三塁に挑戦中。オフ期間にそれぞれが試行錯誤を重ねている。大平主将は「新しい位置で連係が分からない場合でもしっかりと確認していきたい」。守りの要として周りを支える自覚を口にした。一方で自らの定位置も「安泰ではない。ライバル心を持ちたい」と気を引き締めている。

準優勝した昨秋の全道大会は4戦23失点で失策も6。投手を中心とした守備力向上を課題に挙げ、冬期間は捕球姿勢から徹底的に見直してきた。「やってきた事をグラウンドで試すことができるのがうれしい」と大平主将。充実した合宿でセンバツ初勝利を目指す。