元東筑(福岡)の野球部監督で、夏2回、春1回の甲子園出場に導いた名将、喰田(しょくた)孝一氏が亡くなっていたことが7日、分かった。6日午後6時半すぎ、大動脈解離のため慈恵医大病院(北九州市八幡西区)で死去。83歳だった。

喰田氏は福岡・飯塚市生まれ。東筑野球部捕手として1953年(昭28)夏に元オリックス監督の故仰木彬氏とバッテリーを組んで出場した。同校監督としても78年、87年の夏と、85年センバツにも出場。監督歴は延べ34年で、主な教え子として、現東筑野球部の青野浩彦監督、広島の高信二ヘッドコーチがいる。

訃報を知った青野監督は「非常に残念です」と肩を落とした。福岡高校野球連盟の野口淳弘理事長は「体調を崩されて、ここ2、3年は会ってなく心配だった。緻密な野球で、昭和から平成と福岡の高校野球界をリードしてくれた方でした。残念です」と話した。

通夜は8日午後6時から、告別式は9日午前10時から、ともに福岡県中間市蓮花寺3の6の28、中間記念館で。電話093・245・5424。喪主は妻夕起子(ゆきこ)さん。