明徳義塾(高知)の注目1年生が公式戦デビューした。代木(しろき)大和投手が8-1の7回2死から登板。打者1人を空振り三振にしとめた。

183センチ、83キロの大型左腕。練習試合で自己最速139キロを出したが、この日は「緊張した。半分の力しか出せなかった」と132キロどまり。それでも直球1本で力強く押して空振りを奪った。

県大会決勝でも先発した林田大成投手(3年)が故障で大会直前にメンバーを外れた。先発したサイド右腕、玉手佑弥投手(3年)は緩急自在で、相手打線を打ち取った。大量リードを受けて、1年生左腕の登板機会も巡ってきた。

川之江ボーイズ(愛媛)では目立った実績こそないものの、投打でスケールが大きく、高校関係者の中では有名だった。馬淵史郎監督(63)は「3年になったらドラフト上位候補になるかもしれない。野球でメシが食える力がある。市川(ヤクルト)は入学直後に四国大会とかで投げられる投手じゃなかった。無理はさせたくないので、大事に育てたい。注目していてください」と期待を寄せた。

中学3年で軟式で150キロをマークした森木大智投手(1年生)がライバルの高知に入学した。代木は「今の段階では森木の方が上。毎日努力を重ねて、森木に勝ちたい。森木と投げ合って甲子園に行くことが目標です」ときっぱり言った。