決勝は東海大相模(神奈川1位)と東海大菅生(東京1位)のタテジマ対決となった。東海大相模は、延長10回に金城飛龍外野手(3年)が決勝2点適時三塁打を放ち、山村学園(埼玉3位)に勝利。東海大菅生は左腕の中村晃太朗投手(3年)が専大松戸(千葉2位)を2安打完封した。

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金城が、父親譲りのしぶとさで、春の関東王者に王手をかけた。延長10回1死二、三塁。それまで苦しんだ山村学園・和田の投球術に、バットをカチッと合わせた。「打たないと負けてしまう場面でした」と執念で勝った。

巨人の金城龍彦ファーム打撃兼外野守備コーチ(42)の長男。泥臭いプレーはDNAか。主軸3人だけで通算本塁打100発を超える重量打線で、金城も24発を放つものの「自分は長距離打者じゃない。つなぎと足で投手に圧をかけたい」と、フィールドを縦横無尽に駆け回る。

春季関東大会は、夏の甲子園には直結しない。それでも「強い学校が多い。連戦で疲れが出てくる中、ああいう場面で打てれば夏の大事な試合で勝てるチームになれる」と、ナインは鼓舞し合いながら戦った。「タテジマのプライド」を示し、夏につなげる。