日本高野連は3日、5月末時点での全国の加盟校数と野球部の部員数の集計を発表した。

部員数は昨年より9317人減の14万3867人だった。1982年(昭57)から統計を始め、17万312人いた14年のピーク時から、5年連続の減少となり過去最大の減り幅。学年別では、1年生部員は4万8036人、2年生部員は4万7027人、3年生部員は4万8804人だった。85年以来、34年ぶりに全ての学年で5万人を下回る結果となった。

全国的に部員数は減少の一途をたどる。今回の集計では、山梨県以外の46都道府県で部員数が減少したことも分かった。最も減少したのは大阪府で、昨年度から663人減少し部員数は6754人。次いで千葉県で531人減の6400人、東京都で527人減の9828人。山梨県でも増加したのは2人だけで、全国で部員数の減少が食い止められない状況。背景にはスポーツの多様化、少子化が考えられるという。

部員数が最も多いのは、東京都の9828人、次いで愛知県の7451人、神奈川県の6978人。最も少ないのは鳥取県の799人だった。

加盟校数は、昨年から14校減少し、3957校だった。過去最多は05年の4253校で、右肩下がりが続いている。

高野連の竹中事務局長は「中体連の統計でも部員は減っていて、いつかは高校野球もと思っていた。思いの外減り幅が大きい。いかに高校野球を続けてくれる子どもたちを確保できるか。障害予防など小中学校と連携をやっていかないといけない」と危機感を口にした。