前橋商の住吉信篤監督(45)が、大けがをおして富岡との1回戦の指揮を執った。

4日に左アキレス腱(けん)を断裂。全治2カ月の診断で、今月中旬にも手術するという。今後も指揮を執るのに支障はない見込み。患部を添え木で固定して、両脇に松葉つえを挟んでベンチ入り。攻撃時は左足を浮かせ、立った状態で選手にサインを送った。

問題はノックができないことで、この日も荒井之久部長(55)にノッカーを譲った。「早く治してもらって、『甲子園でノックを打ってもらおう』とみんなで言い合っている」とエースの井上温大投手(3年)。監督のけがが、選手には大きなモチベーションになっているようだ。