東葉が、1番・高橋梓外野手(3年)のランニングホームランを含む4安打2打点の活躍で初戦を突破した。

1回、先頭で先制の足がかりとなる右前打。3回には、左中間への打球処理を相手外野守備がもたついている隙に一気に本塁を陥れてランニングホームランとし「相手の守備に隙があった。自分が打って波に乗りたかった」。その言葉通り、チームは5回に打線がつながり3点、6回にも3点を挙げて試合を決めた。

大暴れのリードオフマンは「昨秋、今春と打てなくて苦しかった。自分が引っ張って勝ちたかった」とホッとした表情。「夏は絶対に活躍する」と心に決め、空いている時間があればバットを振った。山田弘徳監督(31)やコーチも、高橋に合う打撃の動画を見つけてきては一緒に研究し「大丈夫だ、このまま練習していけば、いつか結果が出るぞ」と励ましてくれたという。その言葉を信じ、練習に取り組んできた高橋は、「先生たちのおかげです。次も1戦必勝で勝ちたいです」と笑顔をみせた。

山田監督は「高橋は、今まで練習では手を抜かず、ひたむきに取り組んできた選手。この結果に、そりゃあそうだよね、と納得です。秋、春、勝てなかったチームが、夏勝てるようにと頑張ってきた。1戦必勝で勢いに乗りたい」。昨夏は、東葉史上初の3回戦進出。「甲子園を狙っています」と力強く宣言した。