東海大福岡が、北九州のプロ注目右腕・木村仁投手(3年)を攻略して8得点のコールド勝ちを収めた。4番の国武楓次郎外野手(3年)が満塁弾を含めて6打点の大活躍。この日、最速145キロをマークしていた剛腕を打ち砕いた。
4-0で迎えた6回裏2死満塁、国武が第4打席に入った。「力まず、軽くふろう」。肩の力を抜いて内角高めの直球を振り抜いた打球が、軽々と左翼フェンスを越えた。コールド勝ちの圧勝を呼び込む公式戦初の満塁弾に「チームが勝ててよかった」と振り返った。
今春の県大会で北九州と対戦してサヨナラ勝ちしていたが、国武は「調子が悪かった」とベンチにいて、木村との対戦はこの日が初めてだった。「思ったより速くない」。1打席目は投ゴロに終わったが、3回1死三塁の2打席目は「最初の打席で少し振り遅れていたので少し後ろに下がって構えた」と2点目をたたき出す中前打。1死満塁で迎えた5回の第3打席目は頭部へ死球を受けたが「大丈夫でした」と次の打席で満塁弾を放って見せた。「常にフルスイングすることを心がけてます」。春はレギュラーを外されることもあった4番が6打点で意地を見せた。
杉山繁俊監督(62)は「選手には気持ちで負けるなと言った。帽子を深くかぶって高めを振らないように指示したのがうまくつながった」と木村攻略にしてやったりの表情を浮かべていた。【浦田由紀夫】

