プロ注目の最速146キロ右腕、北九州の木村仁投手(3年)は雨のマウンドに泣き、最後の夏が終わった。先発して3回まではノーヒットに抑えていたが、雨脚がひどくなってきた4回に突如崩れた。自らの一塁けん制悪送球で1点を献上するとタイムリーで追加点を許した。

5回にはバント処理でぬかるんだグラウンドに足をすべらせてピンチを広げるなどで2失点。6回には満塁弾を浴びて、まさかの8失点コールド負けに終わった。この日最速145キロをマークしていたが、試合後は「僕のせいで負けたのに笑顔で迎えてくれるみんなに申し訳ない」と号泣していた。