関東学園大付の左のアンダースロー、石原賢人投手(3年)が5回を1安打無失点投球。打っても4回に左前適時打を放ち、3回戦進出に貢献した。

170センチ、70キロ。小柄な体を折り曲げて、背番号「10」の石原が左腕を振った。チェンジアップ、カットボールなどホームベースを幅広く使った頭脳的投球で館林商工打線を翻弄(ほんろう)。「コントロールがよかった。勝利に貢献できてよかった」と笑みを浮かべた。

高校1年までは上手投げ。「打者の嫌がる投手になろう」と2年時に腕を下げた。参考にしたのはソフトバンク嘉弥真の投球フォーム。当初は嘉弥真のようにサイドスローだったが、投げやすい位置を探すうちにアンダースローにたどり着いた。

「これからもチームを勢いづける投球をしたい。目標はもちろん甲子園です」

甲子園出場は1986年センバツが最初で最後。昨夏の県大会で4強入りした実力校が、初の夏大会制覇へ、順調に歩を進めている。