プロ注目コンビの2者連続弾などで、常総学院が快勝した。

3回、高校通算56本塁打で“常総のバレンティン”の異名を持つ菊田拡和外野手(3年)が中越え本塁打。「直球を芯に当てることができた」と振り返った。球場がどよめきに包まれる中、続く斉藤勇人内野手(3年)が「カーブをうまく打てた」と左越え本塁打で続いた。

5回にも中妻翔外野手(3年)の本塁打などで一挙4得点。勝利を決定づけた。

投手陣も2投手が日立商打線を4安打無失点に抑える完璧な投球を見せた。

今年は、“常総史上3本の指に入る”と称される総合力が武器。1番から9番打者までの総本塁打は130本を超えている。

打撃面だけでなく、走塁面でもスペシャリストがそろう。この日も途中出場した、和久本澪外野手(3年)は、“常総のチーター”と呼ばれ「マークされていても走れる自信がある」という、50メートル5秒台の俊足が持ち味だ。佐々木監督(53)も「(中堅でスタメンの)中妻も速いが、和久本はそれ以上に速い」と信頼を寄せる。

次戦は東洋大牛久と茨城の勝者との対戦が決定。「やることをやるだけ」。銀河系軍団が1つギアを上げた。【倉田祥太】