シード校の国学院栃木が7回コールドの無安打リレーで夏初戦を快勝した。失策が絡んで7回に1失点したものの、5人の投手が無安打リレーを披露した。

公式戦初先発した増野綾人投手(2年)は5回を投げ、毎回3人で片付けた。無安打には「あまり考えずに、気がついたら5回まで打たれていませんでした」と緊張しながらも集中した。2年生ながら「今日負けたら、自分も引退という思いで投げました」と今大会にかける思いを明かした。次戦に向け「投打がかみ合ってこそのチーム。次は厳しくなると思うが、自分のイニングは緊張することなく、思い切って投げていきたい」と意気込んだ。

先発に2年生が5人連なる若手中心のチーム。打線は12安打8得点を挙げた。

柄目直人監督(36)は「今年は2年生が中心になりつつも、明らかに3年生がチーム作りをしている」。その言葉通り2回1死二塁、7番に座った勝盛直樹外野手(3年)が先制2ラン本塁打を放つ意地を見せた。柄目監督は「20名全員がレギュラー。誰にでもチャンスがあるので次のスタメンは悩む」と選手全員を信頼している。【佐藤勝亮】