12年ぶり夏の甲子園を狙う駒大苫小牧が、センバツ出場の札幌第一を6-2で下し、2年連続で準決勝に進出した。7番大沼三塁手が4打数4安打するなど、マルチ安打4人。先発9人中8人で14安打を放ち、初戦の札幌大谷戦に続き、2試合連続でセンバツ組を撃破した。大沼は「チームとして低めのボールを見極め、浮いた球を徹底して狙っていけたことが良かった」と振り返った。

大沼は姉1人、兄3人、5人きょうだいの末っ子。3人の兄も高校野球をしていたが、聖地には届かなかった。三男でOBの剣介さん(20)には「お前が最後のとりでだ。何とか甲子園に行ってくれ」と託されている。大沼は1年秋からメンバー入りも、18年センバツはベンチから外れた。「みんなと勝ち上がって、家族の思いにこたえたい」と前を向いた。