習志野が成田との接戦を制し、5年連続の準決勝進出を果たした。

習志野・飯塚修人投手(3年)、成田・杉田翔夢投手(3年)。2人のエース対決を制したのは、飯塚だった。

3対2で迎えた9回表、飯塚は得意の真っすぐで2者連続三振に仕留めると、マウンドでニヤリと笑った。続く打者に右越え二塁打を打たれるも、最後まで強気の攻めは崩さなかった。外真っすぐで見逃し三振に仕留め、グラブをポンとたたき両手を突き上げた。

今夏、初先発のマウンド。この試合の最速は146キロながら、安定したコントロール、うまくタイミングを外す変化球。そして、飯塚の一番の持ち味、真っすぐを力いっぱい投げ込んだ。9回132球、7安打7三振2失点で公式戦初完投。飯塚は「終盤はほぼ100%の力で投げました。最後はちょっと力んじゃったかな」と苦笑いを見せた。

前日の千葉商大付戦では先発の山内翔太投手(2年)が7回を投げ3安打1失点と好投。後輩の投球に刺激を受けた。「先発を任されたからには、少しでも長いイニングを投げないと」。エースとしての意地だった。

破れた成田の杉田は「飯塚君に負けたくない気持ちで投げていました。自分の力を出しきった結果。悔いはないです」と、すがすがしい表情で球場を後にした。

24日準決勝は、昨夏の東千葉大会の覇者・木更津総合と対戦する。飯塚は「任されたイニングをしっかり投げられるように。明日(休養日で)で100%力を整えていきたいです」と、力を込めた。